当初、チベットから南へ下り、ネパールの国境を越えるつもりだった。
しかし、地震の影響でチベットのラサからネパールへの道が閉じているらしい。
予定を変更して、中国の最西から中央アジアへ抜けることにする。まさにシルクロード横断だ。
目指すは中央アジアで唯一ビザが必要ない国、キルギス!
カシュガルという町からキルギス行きの国際バスが出ているという情報を手に入れた。
そしてカシュガルへはウルムチから列車で24時間。
とにかくキルギスへ抜けるにはウルムチへ向かわなければならない。
四川省の成都から、ウイグル自治区の烏魯木斉(ウルムチ)まで、長い長い移動が始まった。
.....実に列車で50時間!
入手が困難だといわれる成都からウルムチまでの寝台チケットをなんとかGET。
50時間という気が遠くなりそうな距離だが、【かの有名なシルクロードを通る】という謎の高揚でテンションは上がっている。
“ああ、自分は旅をしてるんだ”
この時、俺は改めてその事実を感じていた。



↑
中国の列車の中ではお湯が自由に使える。
◆中国人は器がでかい!?
みなさんは中国人に対してどのような印象を持っているだろうか。
中国に来て思ったのが、中国人はとても優しくて社交的だということだ。
桂林から成都へ向かう列車の中では、おばちゃんから色々フルーツをもらった。
成都から九寨溝へ行くバスの中ではパンをもらい、さらにバスガイドの説明を英語で通訳してくれる人まで現れた。
成都の町では、地元の女の子が食べ歩きに付き合ってくれた。しかも全部奢りだ。俺がお金を出そうとすると【受け取れない】というジェスチャーをするのだ。中国人にはおもてなしの文化があるのだろうか。
そして今回、成都からウルムチへ向かう列車の中でも、謎の家族からおもてなしを受けることになる。
まず、ベッドで寝ている俺のもとへパンやら飲み物やらが次々と届けられた。
次に、一緒に食事しようと誘われ、食堂車へ連行されてディナーをご馳走になった。
その後も、2日目のランチやらビールやらお菓子やら色々なものを恵んでもらった。
さらには、「ウルムチへ着いたら家においでよ」とまで言い出した。

↑
中国に来て、一番豪華な食事がまさか列車の中....。
うーん、中国人恐るべし!
ただ列車に乗ってベッドでゴロゴロしていただけなのに、いつのまにか中国家族の一員みたいになっていた。
その優しさが少し怖いぞ!笑笑
東南アジアではお人好しの日本人をカモにした詐欺が流行っているみたいで、今回の旅の途中でも、詐欺の被害にあいかけた二人の日本人に出会った。
しかし、おそらく中国人の優しさには裏がない。彼らは心から俺に優しくしてくれるのだ。
息をのむような絶景に出会ったり、異国情緒の中で異文化に触れ合ったりするのが旅の目的ではあるけれど、「どの国がよかった?」と聞かれると、頭に浮かぶのは【人々が優しかった国】だ。
一人で心細い旅をしていると、人の優しさというのはどんな絶景よりも俺の心を潤してくれる。
そういう意味では、中国はとてもいい国だ!
中国の旅も終わりに近づいている。
中央アジアのキルギスへ抜けた後は、いよいよ待望のインドへ向かう。
さてさて、今後はどんな人々との出会いが待っているのだろうか。
きっと世界中の誰とでも手を取り合って友達になれると俺は信じている!
◆おまけ
中国の車窓から







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COMMENT
無題
Re:無題
そういうお国柄なんですね!
無題
旅してるんだねぇ
Re:無題
無題
しかし、ヤッパ怖いわ~笑
気をゆるめないで~(^^)
Re:無題
油断せずにいきます(^^)