夜中の2時、レー行きのバスは出発した。
それは『車が何度も行き来するうちになんとなく道っぽくなった』と思わせるほどに酷い悪路。
ウトウトすると、窓ガラスに頭をガンガン打ち付けられて目が覚める。
暗闇の中の道標は、頼りないヘッドライトの明かりだけ。
すぐ隣は深い崖で、車がすれ違うのに数分の時間をかけるほどに細い道。
雨が降ったり、深い霧が出たらきっと立ち往生する羽目になるだろう。
標高の高さからくる寒さ。
避けられない高山病。
車酔い。
さらに激しい揺れで眠ることすら許されない。
度重なる波状攻撃がボディブローのように突き刺さる。
この苦しみに20~30時間耐え忍んだ者のみ、たどり着ける桃源郷。
(またこの道を通って帰るのか..)
そう思うと死にたくなるので、考えないように心を閉じた。
白々と夜が明ける。
深い渓谷に、雪を被った山脈。緑を失った灰色の世界。別の惑星かと錯覚させるような情景。この世の果てに取り残されたかのような虚無感。
それは言葉にできない自然の美しさ。
...しかし当の俺は高山病でそれどころではなかったりする。

標高5,360mの峠【 Taklang-la】

多くの旅人がそうまでして行きたい場所がこの先にある。
インド最北、ジャンムーカシミール州に属するラダック地方。その最大の町、レーである。
そこは乾燥した砂色の街。
暖かい人々。
交わされるラダッキの言葉。
風になびくチベットの旗タルチョ。
峠の向こうに広がっていたのは、まるでインドとは別の世界!




【レー王宮から見下ろした街並み】

高地に順応し始めた俺は、広大なラダックの大地を、レンタルしたバイクで走りました。
目に飛び込むのは雄大な景色。
ここがバイク乗りの聖地と呼ばれていることを知ったのは、レーに来てからでした。
マジ、最高です!!


どこへ行くにもサンダルの俺

なんかカッコつけてるが、この時足元は便所サンダルなのである

さて、謎にエンストしまくるわ、ブレーキの遊びはないわ、メーター類壊れてるわのバイクにも慣れてきたところで、
1泊2日のツーリングへ!
目指すは美しい湖と名高いパンゴンツォです。
自然が織り成す景色に見とれながら、まともと呼ぶには程遠い道をなんとか無理矢理進んでいきます。
パンクを恐れながらゴツゴツした砂利道を進み、スリップしないように慎重にダートを曲がり、雪解け水が流れ込んで川と化した道に意を決して飛び込みます。



片道170キロ程度の距離に、なんと10時間かかりました..。
湖のほとりの村に辿り着いたのは、すっかり日が暮れた頃。
暗くて村の全貌もよくわからず、とりあえず目についたお家にホームステイを願い出ると、快くOKしてくださいました。
素敵な体験、本当にありがとうごさいました。

【ホームステイ先のみなさん】



【翌朝、虹の間から昇る日の出】

【のどかな村と湖】


【そして地獄の帰り道..笑】


いやー、楽しかった!
この体験は間違いなく俺史に残る!!
ラダック、本当に来てよかった(*´∀`)
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COMMENT
無題
Re:無題
無題
写真意外にもきっと良い風景見れたろうねー
帰り道頑張って(笑)
Re:無題
目に映る全てが美しいのだ
無題
心のシャッターもしっかり押しといて~❤
きっと、いい想い出になるね(^^)d
Re:無題
てか、絵文字載せれたんだ笑
無題
バスに揺られてる姿が目に浮かぶよ(・∀・)
Re:無題
景色楽しみながら余裕のドライブ!